学資保険や医療保険は必要か?

ポイントと関係のないエントリーが続きますが、「学資保険はどうしている?」と友人から相談されましたので、少し書こうと思います。私はファイナンシャルプランナーの資格を持っているわけではありませんし、保険会社で働いていたこともありませんが、最近こういう相談を受けることが多いです。

私の考えとしては、何かあったとき用のお金を貯められる人は保険に加入する必要が無いと考えています。まず、医療保険から書きたいと思います。私は医療保険には加入していません。保険会社が成り立つのは、保険金として支払われる額よりも、加入者が支払っている金額のほうが多いからです。例えば、毎月3,000円支払っている人が10人いる場合、年間で保険会社には36万円入ってきます(=3,000 x 12 x 10)。その内の1人が5日間通院して、1日5,000円の支払い請求があった場合、保険会社は25,000円の支払が発生します。36万円入ってきて、25,000円の支払ですから、335,000円が保険会社のものです。1人手術で20万円払ったとしても16万円は保険会社のものになります。

また、加入している方は今までに保険会社に支払った金額を考えてみましょう。病気や手術で受け取った金額を考えて、「支払った金額<受け取った金額」になっていますか?多くの方がなっていないと思います。もし多くの人が「支払った金額<受け取った金額」となっている場合は、保険会社が倒産します。ということで、突然の出費にも耐えられるだけのお金を貯められる人にとっては医療保険に加入する必要は無いはずです。

 

次に学資保険です。学資保険は一括で支払うこと(全期前納払い)ができるものもあります。全期前納払いの場合は返還率が高くなります。ただし、契約者が途中で死亡した場合には、支払免除(既に支払い済みのため)はありません。月額払いの場合は、返還率は低くなりますが、契約者が途中で死亡した場合にはそれ以降の支払が免除されます。

ただし、契約者に何かあった時のことを考えるのであれば、学資保険でなく、死亡保険で十分ではないでしょうか。終身保険であれば、人間は致死率100%ですので無駄にはなりません。数千万円の終身保険に加入していれば、契約者に何かあったときのことはカバーできます。

全期前納払いの場合、月額払いよりも返還率は高いですが、それでも利率は低いです。この低い利率が15年程度継続されますので、もし数年後に景気が回復している場合、定期預金の方が金利が上回っている可能性もあります。4年前には新生銀行で5年満期の定期預金金利が1.8%のものがありました。SBJ銀行で2%。わずか数年でもこのように変化がありますので、15年も低い金利で固定されるのはもったいないと思います。

学資保険や医療保険は必要か?” への1件のコメント

  1. ピンバック:子供のうちにお金の勉強をさせたい | 菊地崇仁ブログ「ポイ探社長のブログ」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください