こどもが生まれてから写真や動画の保存が増えました。仕事の重要データ等もあります。これらのデータの保存の方法はRAID1かRAID5と呼ばれるハードディスクで保存するのがベストです。このRAID1やRAID5というのはIT系の方だと知っている可能性が高いですが、一応簡単に説明します。
RAID1というのはミラーリングと呼ばれ、全く同じデータを2台のハードディスクに書きこむというものです。当然2台のハードディスクが必要ですので、1TBのハードディスクが2台あっても使えるのは1TBとなります。1台壊れても、もう1台残っていますので、もう1台からデータの復旧が可能です。
RAID5は最低3台のハードディスクからなり、データを分散して保存するため、1台壊れても残りのハードディスクから復旧が可能となります。例えば、1台目に3、2台目に5、3台目には合計の8を保存しておきます。このような計算をいちいちする必要があるため、アクセスは遅くなります(計算は勝手にやってくれますので普通に保存すればいいだけです)。2台目が壊れても8-3=5とデータを復旧できます。このRAID5のメリットはRAID1よりも使える容量が多くなる点です。1TBのディスクが3台あった場合は2TB使えます。
RAID1とRAID5ではどちらがおすすめかというと、金額的にRAID1の方がおすすめです。使える容量は減りますが、2台同時に壊れない限りデータは復旧できます(RAID5でも2台同時に壊れると復旧できません)。
という理論的なことは知っていましたが、実際ハードディスクが壊れたことがありませんでした。私はI・O DATAのHDC2-U1.0というRAID1のハードディスクを使っていましたが(RAID0にも設定可能ですが、データを復旧させたい場合は必ずRAID1に設定して下さい)、先日1台故障しました。ディスクの下に赤いランプが点灯していましたので…。
ハードディスクの中身をのぞいてみると、普通に一覧が表示されましたので、特にデータが無くなったことは無いようです。早速、純正のI-O DATA SATAII7200rpm3.5インチ内蔵HDD HDI-SA500H7を購入し、作業開始しました。
まずは、I-O DATA HDC2-U1.0の故障している方のドライブを確認します。作業中は電源を入れられないため、赤いランプの確認ができませんので、故障しているドライブがわかるようにしておきます。付箋などがある場合は、付箋を故障ディスクの方に貼っておくとよいでしょう。
次に、I-O DATA HDC2-U1.0のケースを開けます。故障しているドライブのハードディスクを抜き取ります。I-O DATA SATAII7200rpm3.5インチ内蔵HDD HDI-SA500H7を先ほどのディスクと取り替えます。
これで、I-O DATA HDC2-U1.0をパソコンに付けてパソコンの電源を入れると同期が始まります。
マニュアルには同期するのに500GBのハードディスクで13時間、1TBのハードディスクで26時間かかると書かれていますが、多めに書かれているに違いないと思っていた所、5時間経った現在でも同期中ですので、やはりマニュアル通りの時間がかかるものと思われます(追記:13時間程度で同期が完了し、ステータスランプがRAID1の状態になりました。)。
今回は、大切なデータが消えてしまうという最悪な事態は避けることができましたので、大切なデータはRAID1やRAID5で保存しておくと後悔しないと思います。ただ、物理的に壊れたり、盗まれたりした場合は復旧できませんので、次回はオンラインストレージでバックアップを取ることについて書きたいと思います。
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