子供のうちにお金の勉強をさせたい

先日の「学資保険や医療保険は必要か?」に続き、お金に関するエントリーです。ポイントの記事よりもアクセスがありますね…。こんな記事を書いていますが、私はファイナンシャルプランナーではありません。

私の子供たちには社会人になる前に、お金の事を教えておこうと思っています。村上世彰さんのように、小さい時から投資して小遣いを増やすという事をさせるのではなく、小数を習う時にはお金を使って計算させてみようという考えです。

まずは定期預金の金利ですね。年利0.5%の1年物の定期預金に1,000円預けてると何円の利息になるかを計算さたり、利息の20%は税金ですので、実際にいくら受け取れるのかを計算するだけでもかなりの勉強になると思います。また、切り捨ての勉強にもなりますね(利息の端数は切り捨ての場合がほとんどです)。

一番子供に教えたいのは、ローンやリボなどのお金を借りた場合の金利についてです。ローンやリボの金利がどれだけ高いのか、また、複利がどれほど影響があるのかを教えると、簡単にお金を借りようとは思わなくなると思います。非常に重要な事ですが、学校でも勉強しませんし、なかなか教えてもらう機会はないと思いますので、大人になる前に教えておこうと思っています。お金と言うとあまり良いイメージはないかもしれませんが、お金の計算ができないと社会に出てから困ります。ある程度は子供のうちに覚えたほうが良いのではないでしょうか。

お金の計算が出来ればポイントの計算もできるはずです。ポイントでも1ポイントの価値や還元率は計算することができます。「なんとなくお得そう」という感覚ではなく、実際にどれだけお得なのかを計算する癖をつけましょう。わざわざ手で計算する必要はなく、Excel等を使えば分岐点などもすぐに分かります。パンフレットなどではお得なように見えても、実際はそれほどお得にならないケースも多いですので、必ず計算してください。

 

利息について書きましたので、ちょっと面白い裏技と言うか、小ネタというかを紹介したいと思います。まずは、利息に対する税金について少し説明します。普通預金や定期預金の利息の20%が税金で引かれるという事は聞いた事があると思います。そのため「税引前の利息に0.8をかけた(20%の税金を引いた)ものが税引後の利息」と計算している方もいると思いますが、これは間違っています。税金20%の内訳は、国税が15%と地方税が5%となっています。税引前の利息が10円の場合、0.8をかけた「8円が税引後の利息」は誤りということです。実際は、国税:10円 × 0.15 = 1.5円 ⇒ 1円(切り捨て)、地方税:10円 × 0.05 = 0.5円 ⇒ 0円(切り捨て)ですので、国税+地方税=1円となり、「税引後の利息は9円」が正解です。

この考えで、年利0.6%の1年物の定期預金に1,000円、1,200円、10,000円預けた場合を見てみます。

預入金額 利息(税引前)
(A)
国税
(B)
地方税
(C)
受取利息(税引後)
(A-(B+C))
1,000円 6円 0円 0円 6円
1,200円 7円 1円 0円 6円
10,000円 60円 9円 3円 48円

1,000円預けた時と、1,200円預けたときの税引後の利息は同じ6円となることがわかります。200円多く預けても利息に変化がありませんので、無駄にならない金額を預けるようにしましょう。次に、1,000円預けた時の税引後の利息を10倍してみます。6円×10=60円ですね。10,000円を預けた時の利息は税金が引かれますので48円です。同じ10,000円の定期預金でも、10,000円を1口とするか(税引後の利息は48円)、1,000円を10口にするか(税引後の利息は60円)で受け取る利息が変わります。もちろん、10万円を1,000円×100口というのは大変ですので、大きな金額を定期預金にする場合には使えない技ですが…。

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